③優先順位付け~名刺デザインプロセスまとめ~

③優先順位付け
②で整理した項目を、依頼者の要望や目的、ターゲットを元に優先順位を決定していきます。

例えば、裏面にお店の地図を載せる事も多いのですが、名刺はスペースが狭く、毎回頭を悩ませます。そこで、お店の立地条件やターゲットから載せる項目の優先順位を判断していきます。
まず、ターゲットが若い人の場合は代替案として地図を載せずにQRコードやURLアドレスにしても良いかもしれません。つまり、地図を載せる優先順位が低くなります。そうする事によりスペースが広くなり他の項目を載せる事ができます。
しかし、ターゲットが年配向けの場合はQRコードやURLアドレスは使わない人が多い為、地図を載せる必要があり、優先順位が高くなります。
そして、立地条件からも優先順位考える必要があります。
分かりやすい場所にあれば文章で「○○駅すぐ隣」等の表現でその場所まで辿りつけるかもしれません。しかし、分かりづらい場所の場合は、やはりビジュアルとして地図を載せた方が認識性が良い為、載せる優先順位が高くなります。

これは一例ですが、目的やターゲット、立地条件によって「名刺の狭いスペースの中に何の情報を載せるのか、又は載せないのか」の優先順位は変わっていき、それを間違えてしまうと効果の弱い名刺となります。

私がこの「優先順位」についての考え方を得意とする理由があります。それはプロローグでも少し書きましたが、サラリーマンとして機械の開発・実験の仕事をしていた経験があり、実験結果の報告書や会議の議事録を多く書いていました。報告書や議事録を書く時の注意点として、
・伝えるべき事を誰が見ても誤解の無い表現で書かれているか。
・A4一枚のスペースで一番伝えたい内容が収まっているか。
が挙げられます。
その為、どの様な文章やグラフなら誰が見ても誤解無く、正しく伝わるのか?A4一枚に収める為にどういう情報を載せるのか、削っていくのか?という事を常に考える必要があります。
私はデザイナーの経験から文章や画像等の要素を編集する事が得意だったので、この報告書作成も文章と画像を駆使して作成していました。
おかげで上司からも褒められる事が多かったです。

私よりも経験があり、カッコいいものを作れるデザイナーは他にいるかもしれません。私よりもビジネス文書が得意な方もいるかもしれません。

しかし、名刺制作において「グラフィックデザイナーとしてのデザイン性」と「目的やターゲットから何を情報として載せると効果的かという優先順位をつける判断力」を両方持っている点に関しては他の人に負けていないと思います。

優先順位の重要性について参考となる二つの本をご紹介します。
「佐藤可士和の超整理術」佐藤可士和著
「問題解決のためのファンクショナルアプローチ入門」横田尚哉著
前者はデザインの視点から、後者はビジネスの視点から優先順位について書かれた良書です。

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名刺スタイリスト

名刺スタイリスト(名刺専門デザイナー)の久保勇二です。
広島県を中心に県外や海外からも依頼を受けています。
企業や大学からの講演依頼、メディア出演の経験有り。
好きなもの:音楽、読書、写真、カフェ巡りなど。

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