「小山薫堂 幸せの仕事術」という本を読みました。
名刺デザイナーとして、小山薫堂さんの名刺に関するアイデアが面白かったです!
個人事業主やフリーランスの方だけでなく、
従業員を抱えている経営者の方も大変参考になると思いますのでご紹介します。
【小山薫堂さんの名刺】
小山薫堂さんの名刺の名前は笠智衆(りゅうちしゅう)さんという方に書いてもらったそうです。
小山さんが大学の時に手がけた番組のタイトルを笠智衆さんに書いてもらったのがキッカケで大ファンになり、
いつか名刺の名前を書いてもらいたいと思ったそう。
後年に縁があり書いてもらう事ができました。
私のクライアントの方に、湘南乃風のCDタイトルと同じ書道家の方に文字を書いてもらったという方もいます。
これも会話のキッカケになりますし、名刺を持つ本人も嬉しですね。
名刺デザイナーの私としては、渡した相手だけではなく、持ち主も持ちたい&渡したい名刺を作りたいと常々思っています。
【小山薫堂さんが企画した名刺】
小山薫堂さんは金谷ホテルという由緒あるホテルの顧問もされています。
顧問としてホテルを改善する上でまずやった事は名刺を作った事です。
しかも、掃除係を含めた一人一人に名刺をもたせたそうです。
そうする事でスタッフの一人だという実感も生まれ、お客様に覚えてもらう事で責任感も生まれ、個人の意識が変わるそうです。
これには大変共感できます。
学校を卒業して最初の就職先で名刺を持った時に「この会社の一人になったんだ」という実感がありました。
私のクライアントでも社員全員分名刺を作る依頼も多いですが、会社の理念を入れたり、社員一人一人のメッセージを入れたりと工夫があります。
金谷ホテルの名刺にはスタッフ一人一人の「ホテルの好きな場所」の写真を載せる事によって、お客様とのコミュニケーションツールにもなっているそうです。
名刺はただの紙ではなく、アイデア次第で効果的になりますね。
名刺デザイナーとしては、既成概念にとらわれず、業種やジャンルに合わせた名刺デザインを作ります!
【感想・まとめ】
この本では名刺活用だけでなく、様々な企画アイデアのお話が載っていました。
本を通して一貫して言っているのは「共感」です。
共感を得る企画が喜ばれ、広がっていくとの事。
名刺はその中の一つのツールとして利用できるのですね。
名刺デザイナーの私としては名刺にこだわる部分もありますが、一つのツールとして見ると他の様々な企画にも使えるので良い相乗効果が生まれると思いました。
まだまだ名刺の可能性を模索していきます!
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